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幻のいちご「さとほろ」のジェラート

time 2018/08/22


本日の朝の目覚ましは、豪風雨と雷の音でした。
今年の夏はなかなかすっきり晴れる日が少なくて残念。

そして皆様お久しぶり、道子の姉の真知子です。

ぐずついた天気が続いて夏も残り少ないのに、と歯がゆく思っている方も多いのではないでしょうか。
かく言うわたくしもその一人。

ただ、泣いても笑っても時の流れは悲しいがな止められません。
なので、ひと夏の思い出の一つでもこしらえねば、ということで重い腰を上げて行動を起こしてみました。

ときは先週の週末、お盆にいけなかったお墓まりをすませた後。
帰り際にふとあるお店を思い出したのです。
そのお店とは数年前から、気になっていたジェラート屋さん。
ずっと気になっていて、でもなかなかチャンスがなくて、遠いわけでもないのにずるずる行けずにいたお店。
夏のせいにでもして、せっかくだしその数年越しの思いを実現させてみようと思いたちました。

お店の名前は「レ・ディ・ローマ」常盤店。

何がそんなに食べたかったのかって?
それは、ここにある「さとほろいちご」のジェラートでする。
「さとほろいちご」って聞いてもピントこない方も多いと思いますが、「幻のいちご」と名高く直接口に入ることはほとんどないいちごです。

生意気ながら、フードマイスターの立場から「さとほろ」について少し話をしますね。

現在でも、南区簾舞のあたりは果樹園が多く見られますよね。
簾舞のいちご栽培は古くは明治後半からはじまり、大正時代には定山渓鉄道が開通し、遠くから買い付けに来る人も増え、栽培農家も増えていたようです。
しかし、昭和になり、ウイルスによる被害などで作付面積も減ってしまいます。
その後も「バナナ」の輸入に負けてしまい栽培農家が激減。

そんな中、昭和61年に誕生した品種が「札幌一号」のちの「さとほろ」です。
特徴としては、大粒で程よい酸味があり、中まで真っ赤になります。
逆に、身が柔らかく傷みやすいため流通に向かないという欠点もありました。
かなり期待をされていましたが、時代の流れか、流通に適して、日持ちのするいちごが好まれるようになり、しだに生産量も減り、現在では「幻のいちご」と呼ばれるようになりました。

 

と、まぁうんちくはこのくらいで、食べてみた感想をば。
それは、いちごの風味とそして程よい酸味、甘酸っぱさが最高でした。
おそらく、「さとほろ」以外のいちごではこの味わいにはならないのではないかなって感じです。

お店は、とっても人気があるようで行列が出来ていましたが、「さとほろいちご」を注文する人が少なかったのでちょっと残念です。
(こんなにも美味しいのに、もったいない・・・・)
他のお客さんが注文している横で、「そっちもいいけど、さとほろいちごはー?」と思い並んでました。
(あなたの目の前には幻のいちごがあるのですよ!)

こんな身近な場所で、「さとほろ」を味わえることって幸せなのです。
なんといってもしつこいようですが、お相手は幻なのですから。
皆さんも機会があれば是非一度食べてみてください。

ちなみに、「めぐみの里ぴっぴ」でも「さとほろ」を栽培しています!今年も豊作でした!
札幌で生まれた「さとほろ」以外にも札幌の在来品種ってまだまだ沢山あるのです。
もっともっと沢山の人に「札幌のいちご」を知ってもらえたらうれしいですね。

管理人

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