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いきいきファーム 2015年 5月◆講師の吉岡先生と1期生の生徒さんへインタビュー◆

time 2015/05/02

講師 * 吉岡宏直さんのインタビュー

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「いきいきファーム」で講師を務める吉岡宏直さんにお話を伺いました。
笑顔の優しい吉岡宏直さんは、南九州大学を卒業後、普及指導員として北海道の各地を周り活躍されてきました。
60歳で退職したのち、ご実家の農家を継いで屯田で農業を営んでいます。

Q、いきいきファームの設立目的は何でしょうか?

札幌市のモデル事業として、遊休農地の解消と中高年の就農支援と健康の促進を目的に創設しました。
道内には耕作しないで放置されている農地がありますし、それを定年を迎えた中高年の方へ有効に活用してもらい、かつ年金が出るまでの間の収入面と健康面のサポートも兼ねています。

Q、一年を通して、どんな作業がありますか?

種まき、植え付け、整枝、剪定、収穫、調整、出荷、販売まで。農家のやることは一通り指導し、一人でできるように覚えてもらいますよ。

Q、作物を育てる上で難しい点や特に気を遣う点はありますか?

作物と会話をできるようにしておけば大丈夫です。
作物は一見黙って声を出さないように見えるけれど、その分全身で「水か欲しい」「光がほしい」「あれが欲しい」「これが要らない」って言ってるんですよ。作物をよく見て、何をしてほしいって言ってるのか聞いてみてあげることかな。
あとは、活着(※根を張る)までが重要なので、その間は特によく見てあげることですね。

Q、直売所の販売目標や集客目標を聞かせてください。

今年始めたばかりなのでまだなんとも言えないですが、100万円以上は目標にしたいところですね。

Q、今後の展望を聞かせてください。

今はまだ、植えつけたばかりだけれど、直売所で販売するときは生産者をバーコードで判別できるようにして、POSレジで管理しようと思っています。
直売所にカメラを設置して、野菜の在庫がどのくらいあるのかわかるような状態にしておいて、インターネットなどで消費者が買うときに選べるようにするのもいいかも知れない。
ネットで買うと、同じ野菜ばっかりが大量に大きな箱で来たりするけれど、1人暮らしの人でも困らないような小さい箱のセット売りなんかにしたら喜ばれるんじゃないかな。
バーコードから、使用した肥料や農薬も見られるようにしたり、消費者の方も会員情報を登録しておいて、たくさん買ったらポイントがたまってプレゼントの季節の野菜が届いたりしても面白いですね。
修了生が増えていったら、チームを組んで「いきいきファーム」のサイトからいろんな野菜が買えるようになると楽しいですね。

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受講生 * 吉倉さんのインタビュー

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50歳を過ぎ、今後の人生設計について考えた時、これからの人生のパートナーとして吉倉さんが選んだのは農業でした。
2年ほど前から農家になるためご自身で勉強をされていましたが、市や道で行っている助成には年齢などの制限もあり、もっと自分にあった研修や支援のシステムはないかと思っていた矢先、「いきいきファーム」の就農支援に出会いました。

Q、参加した理由は何ですか?

作物の知識、栽培方法を教わるだけでなく、販売の仕方や、農地の斡旋も行ってくれるところですね。
吉岡先生は札幌市の農業委員もされているので、やはりそのような方がいないと農地を借りることは中々難しいんです。
我々が貸してくださいと言ってもポンとは貸してくれないですからね。

Q、吉倉さんは農家さんになるって決めてらっしゃるんですね。

農家になることは決めています。
3~5年くらいで軌道にのせることが当面の目標です。ただ、成功するという保証はないので、教えてもらうだけじゃなくて自分から進んで学んでいかなくてはならないと思っています。

Q、農作業をしていて、つらいことと楽しいことを教えてください。

農作業は農機でやるようなことでも手作業で行わなければならない場面もあったりして、そうゆうところはつらいというか大変ですね。
楽しいところは、植え付けをしたりしていてそれ自体が楽しいというよりは、この苗がどんな風に育っていくのかという期待を持った楽しさという感じですね。

 

受講生 * 野村さんのインタビュー

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両親の畑を手伝いに行くなど、もともと農業に興味があった野村さん。
循環型の生活や自然農法などについて本で勉強し、日常生活に取り入れたいと考えていました。

Q、野村さんの参加の理由を教えていただけますか?

本を読んだり、畑を手伝いに行ったときに周りの方が教えてくださったり、セミナーとかもよくありますけど、農作業を教えてくれて収益につなげられるような講習は珍しいなと思って、一度ちゃんとした先生に習ってみるのも面白いなと思い受講することにしました。

Q、農作業をしていてつらいことは何ですか?

たくさんあります。(笑)
マルチをかけるような力のいる作業はたいへんですし、暑いときのハウスでの作業はサウナに入ったような汗がでてみんなへとへとでした。

Q、楽しいことはどんなところですか?

物を育てていくやり方を教わったり、新しいことを覚えたりすると楽しいですね。
社会で生活していると何かを消費することばかりで、自分達で何かを作り出すってことがあまりに少ないので、ただ消費するだけでなく、自然を循環させるような生活に徐々にしていけたらと思っています。

 

‐いきいきファーム取材後記‐

今回いきいきファームを訪れて印象的だったのは、吉岡先生と受講生の皆さんの和気あいあいとした雰囲気でした。

掲載用に吉岡先生の写真を撮っていた際も、カメラの後ろで「先生笑ってー」と生徒さんの声が上がり、皆さんご近所さんのように仲が良いので、いきいきファームが創設されて間もないと聞いて、驚きました。

それも吉岡先生のお人柄の賜物なのでしょう。

農業の知識がほどんどない私にも、丁寧にお話をして下さり、作物を愛してやまないそのお話しぶりを聞けば、生徒さんたちが吉岡先生を慕うのも納得です。

農作業中、生徒さんに農作業の大変なところをお聞きすると、皆さん決まって「大変なことばっかりだよー」と笑いつつも、せっせと作業される姿はなんだかとても楽しそうでした。

取材に行った5月は、あいにく直売所は準備中でしたが、皆さんが育てたお野菜が並ぶ頃にぜひまた伺いたいです。

作業中でお忙しい中、インタビューや写真にご対応いただき、皆さんどうもありがとうございました。

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管理人

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