4月9日に播種したのは前回伝えましたね。
トマト系など早いものはたった2日で、4月11日に発芽しました。
ピーマンや茄子、紫蘇とホウズキはそれから遅れること約1週間、
18日頃に順々に発芽しました。
あれよあれよと2週間が過ぎ、トマト系は23日に鉢上げとなりました。
写真はその時の様子です。
いつものように、30年以上前のテプラを取り出し、
品種毎のシールを鉢上げする苗数分印刷します。テプラ壊れませんねー、
優れものです。テープさえ購入すれば未だに使えるのですから。
そのシールを培土を入れたポットの外側に良く見えるように貼り、
いよいよ鉢上げです。
セルトレイの苗は、根に土がついたままで鉢上げしたいので、
適度な湿り気になるまで水を差します。
乾燥していると、根を守るように取り囲んでいる土が移し替える際に削げ落ちてしまい、
根だけが露出してしまうからです。
そのようになると根付くのが難しくなります。少なくとも根付くまでに少し弱ってしまうのです。
左手の人差し指をポットのど真ん中に第二関節より少し深く差し穴を開け、
セルトレイの苗を移し替える準備をします。
その後小さめのフォークをセルトレイの端にグサッと差し、苗を掬い上げます。
苗は底が少し細くなった四角錐状でフォークの上に乗っかっています。
それを先ほど開けたポットのど真ん中の穴にスポッと入れ、苗がポットの土に馴染むようにそっと上から指の腹で押し、鉢上げは完了します。
どうです、簡単でしょう?
あっ、ちなみに素手ではありません、ピニール手袋をして、苗を細菌から守りながら作業します。
ロシア、ウクライナ戦争のせいで、農作業に必須のビニール手袋も値上がりしてますので農家さんはコストが増加して大変です。
あとは、苗がポットの培土に活着(根付く)すれば大丈夫です。
いつものように鉢上げの終わったポットを行儀良く整列させたどぶ漬け用のトレイに、たっぷりと水を入れます。
ポット苗は25株に対して、18℃位のぬるい水を2.5リットル程いれ、
浸透圧で水が土の上部まで吸い上げられるのを待ち、作業終了です。
これからはお天道様と水が命で、定植(圃場に植える)を待つのみとなります。
いつもはゴールデンウィーク中に圃場を耕起し、6月頭に定植の予定ですが、これもお天道様次第。
どうなることでしょうか。
さつまいもは、3ヶ月ほど待って、やっと葉が出てきました。今年はこの葉でさつまいもも作る予定です。
ただ、成長が遅かったのでどれだけ苗がとれるか心配です。
定植までに葉がたくさん伸びれば良いのですが。
昨日は新人歓迎会がありました。
今年の我社の新人は、農業に興味があると言ってましたので、あわよくば手伝ってもらえるのではないかと、
淡い期待を寄せながら5月の到来を待つことにします。