暑かった夏が過ぎ、やっと過ごしやすい秋が来るのかなと思いきや
すぐに雪が降り積もり気温も冷え切った冬を迎えました。
写真では雪がないように見えますが、降ったり溶けたりを繰り返しており
路面に雪が残ってる日が増えました。
今年最後のいきいきファームです。
外はすっかり冷え切っているため、温かなハウスの中の作物をご紹介いたします。
ハウスの中は10℃ほどなので、とても暖かく感じます。
さて、今回注目の作物は「いちご」です。
かわいいいちごが育っておりました。
皆さん、「四季なりのいちご」ってご存知でしょうか。
温度や日照などにあまり影響されず、年中花を咲かせることのできる種類のいちごです。
いちごは春の果物、というイメージがありますが実際は年中スーパーなどで
販売する姿を見ることができます。
果物や野菜などには育つ季節があるのに、どうして一年中販売することができるんでしょうか。
年中花がつけられるように改良された品種もありますが、
その作物の特性を活かした方法で育てることもあります。
それには「花芽分化」が関係しています。
花をつける植物には花をつけるためのスイッチをいれる条件があり、
日照時間の長さや温度というものが関わってきます。
花芽分化の差が作物ごとに花をつけて実る季節の分かれ目になります。
例としていちごの発芽分化は、夏の温かな気候で育った子株が
秋の低い気温で育つことで花をつけるためのスイッチが入ります。
これを利用して、冬でもあたたかなハウスで育てたいちごの苗を冷蔵庫の中で
冷やすことなどいちごが発芽分化する環境を作ってあげることにより、
年中いちごを作ることができます。
クリスマスシーズンではケーキのたくさんのいちごが使用されるため、
高い山の上で育成したりするんですよ。
作物の特性を理解した育成方法を取る事によって、季節に関係なく育てられ、
科学のすごさを感じることができました。
また、今回は初めてホオズキを食べました。
ホオズキって中の実が食べられるんですね・・・!初めて知りました。
ライチっぽくフルーティな酸味と甘さがあり、
果物みたいだなと思いながら食べていました。
今年もたくさんの農作物を見ることができました。
行くたびに知らないことや初めて育つ過程を見る農作物など、
様々な学びのある一年となりました。
美味しさと手間というのは切っても切れないつながりのあるものなのだなと、
美味しく毎日作物を食べられることにますますの感謝を感じました。
来年はどんな学びがあるのかなと今からドキドキしています。
それではまた来年!